映画と銃 モーゼルC96

映画には様々な銃器が登場する

今回まとめるのは

ドイツ製の拳銃 モーゼルC96(マウザーの表記もある)

特徴的な外見の銃、スターウォーズの登場人物、ハンソロの

ブラスター

はおそらくこの銃がベースとなっている

 

開発国 ドイツ

装弾数 10発/20発

使用弾数 7,63mmモーゼル

開発年 1896

 

 

1896年モーゼル社はC96、モーゼルグロス・ミリタリッシュを発表した

 

モーゼルミリタリーの愛称で知られる本銃は、引き金より前にマガジ

ンがあり、

 

しかもそれが固定式であるためライフルのように専用のクリップを

使用して装填するといういかにもオートマチックピストル黎明期の

設計を思わせた拳銃であった

 

現代のオートマチック拳銃の着脱式と比べると、やはり弾倉が空に

なった時の詰め替えは不便である

 

板状の肩当てストックを装着することで、ライフルのように構えて

射撃できるため通常の拳銃よりも遠距離を射程範囲にできた

 

また、グリップの形状が独特な為、『ブルームハンドル』

(ほうきの柄)という異名を持つ

 

のちにイギリスの首相となるウィンストンチャーチルが若き兵士

だった頃

 

このドイツの銃を個人的に購入し1899年の第二次ボーア戦争の戦

地に赴いて、窮地を切り抜けたというエピソードがあるという

 

モーゼル社は当初本銃がドイツ軍に採用されることを期待してい

た。 しかし結果はルガーP08に敗れてしまった。

 

そこで輸出販売に力を入れたところ、南米や中近東などの外国

の軍隊では高く評価され、特に中国とロシアには好まれた。

 

第一次世界大戦が勃発すると主力銃に加えて、本銃も補助兵器

としてドイツ軍に採用され、オリジナルの7,63mmモーゼル

 

だけではなく、9ミリパラベラム弾を使用できるモデルも生産

された

 

(9ミリパラベラム弾のモデルは柄を赤く塗り9の文字がペイ

ントされていることもあってレッド9とも呼ばれている)

 

また第一次世界大戦後になると今まで固定式だったマガジン

着脱式に改良され、

(マガジンも10発の他に20発装填できるロングマガジンも登

場した)

 

セミオートだけではなくフルオート射撃が可能となったM712

やM713が開発された

 

特にM712第二次世界大戦時に武装親衛隊に使用されること

となった

 

本銃は特徴的な外見ながら映画やアニメの主力武器として登

場するのは珍しい銃といった印象がある

 

本銃を確認できる筆者が思いつく作品は『シノーラ』『殺し

が静かにやってくる』『殺しの烙印』『人狼JIM-ROH

ロケッティア』『暗殺』『電撃脱走/地獄のターゲット』

などであろうか

 

テレビアニメ進撃の巨人でもマーレ軍の標準拳銃として

登場している

 

日本のモデルガン、エアガンメーカーのマルシン工業製の

エアガンは入手しやすいかもしれない